Fedora11にJobSchedulerをいれてみた (1)
前回ジョブ管理の話で、JobScheduler ( http://jobscheduler.sourceforge.net/ ) のことを書いたが、これを実際にFedora11にいれてみた。
最初、Fedora11としてはx86_64 ホスト上のx86_64ゲスト(Linux KVM) を使ったのだが、jobschedulerの起動の際
bash: /usr/local/scheduler/bin/scheduler: /lib/ld-linux.so.2: bad ELF interpreter: そのようなファイルやディレクトリはありません
という ?? なエラーが生じたので、ざっくりとマニュアルを確認した後、ゲストOSをi386版に入れ替えてうまく動いた。どうもOSが32bit版でないと動作しないらしい。
前提として、_Javaと バックエンドにDB一台 が必要だが、どちらもFedora11のデフォルトパッケージで対応した。Javaとしてはopenjdk-1.6, DBはPostgreSQL-8.3 を使用した。
インストール前にあらかじめDBの設定をしておく必要があるが、だいたいこんな感じになった。
DB作成: $ createdb scheduler4 ユーザー作成: $ createuser schedulerusr1 -P TCP/IPで接続できるよう pg_hba.conf を修正 $ grep -v '^#' pg_hba.conf local all all ident sameuser host all all 127.0.0.1/32 md5 host all all ::1/128 md5 関数用にplpgsqlを定義 $ createlang plpgsql scheduler4
pg_hba.conf の設定中、Fedora11のlocalhost ではIPv6が優先されるらしく、v6側の項目もmd5 を追記しないと上手く動作しなかった。
インストールしたファイルは、下のリンク
http://jobscheduler.sourceforge.net/osource_scheduler_download_en.php
から、取れるLinux用のバイナリである。 (1.3.6を使用) 例によって、SSH X Forward を使いGUIでインストールを行った。
インストールした後は、いくつかQuickStartに従って作業をしてみた。 途中で、管理用のGUIが動作しなかったため、
yum install php-xml php-pgsql
を実施した。Webコンソール上にPHP DOMを導入する必要あり、 pg_connect が利用できないなどのメッセージが表示されたため、パッケージ導入で迷うことはなかったと思う。
次回は、リモートジョブや、フェイルオーバーなどまとまった操作ができてから。