Red Hat Summit, JBoss World の内容を確認してみた

Red Hat Summit, JBoss World が2009年9月初めにChicago で行われていたようなのだが、その様子がまとめてWeb上に上がっていたので、リンクを貼っておく。<<ビデオ>>
http://www.redhat.com/promo/summit/2009/highlights/

<<プレゼンテーション>>
http://www.redhat.com/promo/summit/2009/downloads/

全て英語なのがアレなのだが (<== アタリマエ )、RHEL5.4 や、新規のRHEV-MなどKVMがらみの仮想化の話題がかなり詳しく紹介されており、実におもしろい。。

ざっくり見た限りで気になったのは、Red Hat Summit "Whats'new" のCongaを使って、vm.sh によるVMクラスタを作成する手順を紹介した発表 ( http://www.redhat.com/f/pdf/summit/tcameron_210_clustering.pdf ) と、Zimbraを利用してコスト削減を実施したこの発表 ( http://www.redhat.com/f/pdf/summit/apflaum_430_how_to_unlock.pdf ) だろうか。。vm.sh の使い方についてはあまり詳しく触れたものがなかったので、マニュアルとしても役立ちそうだ。
他に Alfresco とSharePoint の価格比較など、あまり見られない情報が満載なのがうれしいかぎりだ。 。(機能についての比較も欲しかったが、価格差が大きいのはよくわかった。0の数が一つ違う。。)

とりあえずタイトルでおもしろかったのは、 "The Turtle and the Hare - A Tale of Two Kernels" で、kernel.orgと RHEL kernel の開発方針の違いについて触れている。"Upstream first" policy は初耳だったがさもありなんという感じだ。後、微妙にcgroups への対応は、RHEL 6 以降ということが明言されており、若干残念ではある。。


後、上のリンク先にプレゼンテーションが貼っていないのだが(ビデオはある)、こちらのサイトから、RHEL5.4のKVMのステータスについてかなり詳しい情報が載っていたので、こちらも貼っておく。
http://www.linux-kvm.com/content/intro-rhev-video-redhat-summit-2009
気になったのは、KVMでオーバーヘッドを測ったところ、なぜかLAMP構成では仮想化前より良い性能がでた(!!)という点と、Windows向けのvirtioが提供されるようになり、Windows Server もサポートされるようになった、というあたりだろうか。

後、KSM ( 同一内容のメモリをシェアして、VM数を増やす技術 ) はFedora12 で対応する予定で、Fedora12が出たら筆者の環境でもホストのアップデートをかけようと思っていたのだが、RHELでも早めに対応する予定があるらしい、という点も見逃せない。

JBoss については、とても全ては見きれないのだが、 BIRT に関するプレゼンテーションと、PostgreSQLを含んだ内容についてだけはチェックしておいた。

とりとめが無いエントリになってしまったが、とにかく量が多く内容も最新のものなので、簡単にはまとめようがないのだ。。そしてタグが多すぎ ww