ポストVLANのネットワークについて

最近諸事情で、 SDN/NFV の話について調べている。

現行構成の問題点について、まとまっている本がこちら。
https://www.amazon.co.jp/VMware-NSX-ebook/dp/B00UL14E3C/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1473494901&sr=8-1
いくつか上がっているが、パッと見てまずそうなのは、

  1. アクティブVLAN問題(安めのアクセススイッチだと同時に使えるVLANの数に限りがある(1000程度))
  2. MACアドレス上限問題(そもそもスイッチが覚えられるMACの数が限界)

あたりだろうか、、
※ サーバー数1000超えたあたりからどうにもならなくなりそう

対応としては、以下の構成になる。


VLANがVXLANに置きかわって、VLANタグの付与(実際にはVXLANでのラップ)を物理スイッチではなく、ハイパーバイザで肩代わりする形になっている。

ポイントとしては、以下。

  1. ハイパーバイザ間の接続にはVLANを用いない(用いてもよいけれど仮想スイッチの数だけトランク接続する、はしない)
  2. 仮想OSから発生した通信は、仮想スイッチのVXLAN(かGRE)でラップし、行き先のハイパーバイザに送る
  3. どうしても物理サーバーを仮想スイッチと同じセグメントに置きたくなった場合には、ToRスイッチのVXLAN機能を使って、仮想スイッチに直接送る

上記で、現行の仕組みと同じような構成が提供できそうに見える。
実際、パブリッククラウドの適用も広がっているので、サーバー数が1000台超える組織は少ないかもしれないが、状況によっては必要になりそうなので、覚えておこう
※ また、完全に新規ネットワークを組む場合は、最初から上記構成でいった方が、ハードウェア代が抑えられるものと思われる。

追記:
図の注意:

  • 上図の黒線スイッチはVLAN使用可能(値段高い、たくさん必要)
  • 下図の青線スイッチはVLAN不要(値段安い、たくさん必要)
  • 下図の青塗り潰しスイッチはVXLAN必要(高いが台数少ない)