GFSの作成

clvmdの起動まで実施したら、次はGFSの作成を行う。 GFSは基本的には、Ext3等と同じファイルシステムの一種なのだが、ファイルロックの情報をcman経由で他のノードに伝えるため、ファイルの変更がすぐに他ノードにも反映される点が普通のファイルシステムと異なっている。 念のため、GFSではなく、Ext3を作成したLVMボリュームに導入してみたのだが、片側で作成したファイルは一度umount, mount を行わないと他ノードには反映されなかった。一方、GFSでは$ echo aaa >> /mnt/aaa などで文字を追加した際、 他ノードの $ tail -f /mnt/aaa ですぐに確認できた。


GFSは、次のようにして作成する。

# gfs_mkfs -p lock_dlm -t iscsicluster1:mygfs1 -j 2 /dev/iscsivg1/iscsilv1

普通のmkfsコマンドなのだが、注意点として、
- -tでロックマネージャを指定できるのだが、クラスター名としては、system-config-cluster で作成した名前を使う
- -j のジャーナル数は、同時にGFSにアクセスできるノード数に対応するので、あまり小さい値にしない
- ジャーナルは意外と大きい(デフォルトでは32MB) ので、iSCSIボリュームはあまり小さいサイズにしない orz

となる。