Fedora11でdevice mapper multipathを使ってみた (2)

この状態で、OpenFiler にて、

# iptables -I INPUT -p tcp -d xx.xx.xx.xx -j REJECT

などを実施すると、

# multipath -l

の結果が、 enabled ==> failed となり、接続を止めた側のパスが使用されなくなる。

# iptables -F

などにより設定を削除すると、また自動でパスが再認識された。見る限り、問題無く、ストレージ側のHBAの故障時にも、multipathを正しく設定することでI/Oを使いつづけることができそうだ。

なお、接続を止めている間、I/Oエラーに関するログが/var/log/messages に出続けるが、

# iscsiadm -m node -T iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.6cc6301048fb -p xx.xx.xx.xx:3260 -u

により、iptablesで止めた方のIPからの接続をやめることで、I/Oエラーも止めることが出来る。なお、iptablesをflushした後は、

# iscsiadm -m node -T iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.6cc6301048fb -p xx.xx.xx.xx:3260 -l

で復旧出来る。

なお、iscsiadm にはノード側のHBAの複数指定のため、-Iオプションがあるのだが、/etc/iscsi 以下の設定も必要らしいため、今回は試していない。multipathでは、大抵ノード側、ストレージ側の両側で冗長化を行うので、こちらについてもいずれ試してみようと思う。