iSCSI先のディスクにVMをインストールしてみた

仮想化環境では、外部ディスクにVMをインストールし、各物理ノード間で移動することができるが、まずiSCSIで接続したディスクにVMを導入する部分を行ってみた。

筆者の環境では、仮想化筐体とストレージ(ここではクライアントPCにiscsitarget をインストールした)との間が100MBit イーサネットで接続しているため、最大速度でもディスク書込み(50MB/sec 程度)と比べて非常に遅いのだが、念のためストレージ側のネットワーク使用率と、I/O使用率を計ってみた。(といっても貼ってあるのは1秒間だけだが。。。)

(ネットワーク使用率)
20時20分27秒     IFACE   rxpck/s   txpck/s    rxkB/s    txkB/s   rxcmp/s   txcmp/s  rxmcst/s
20時20分28秒        lo     15.15     15.15      1.64      1.64      0.00      0.00      0.00
20時20分28秒      eth0   8215.15   4152.53  12146.00    245.84      0.00      0.00      0.00

==> 12MB/sec でており、ほぼイーサネットの限界まで使えている。

(I/O使用率)
avg-cpu:  %user   %nice %system %iowait  %steal   %idle
           3.35    0.00    9.57   35.41    0.00   51.67

Device:            tps   Blk_read/s   Blk_wrtn/s   Blk_read   Blk_wrtn
sda             131.00       280.00     24232.00        280      24232
dm-0              0.00         0.00         0.00          0          0
dm-1              0.00         0.00         0.00          0          0

=> 24232block/sec -> 約12MB/sec とおよそ上と一致している。(1blockは512byte)

ネットワークがフルまで使えることは分かったが、やはりインストールは体感で分かるほどに遅かった。後、インストール中常にイーサネットが飽和していたわけではなく、理由は分からないが、3MB程度まで転送量が落ちることがよくあった。多分RPMなどCPUを使う作業を行っていたものと思われる。

また、実際インストールが終わったあと、使ってみた限りでは、特にI/Oの遅さは感じなかった。(インストールしたのはUbuntu 9.04 Desktop でFirefox などを使ってみた。) 普通のデスクトップ用途ではあまりI/Oを使わないからだろうと思われる。