CentOS5.3でgfs_growを使ってみた
GFSではファイルシステムのサイズを拡張することが出来るが、外部ストレージでは比較的ディスクの追加を行うのが楽なので、ディスク追加=>VG拡張=>LV拡張=>GFS拡張 の操作は割合よく行うことになりそうだ。。
やり方の確認として、CentOS5.3でGFSの拡張(gfs_grow)までを実施してみた。一応、virt-managerを使って、ディスク追加を行い、VG拡張、LV拡張も行ってみたのだが、
# fdisk /dev/sdb # pvcreate /dev/sdb1 # vgextend scsivg1 /dev/sdb1 # lvresize -L +100M /dev/mapper/scsivg1-scsilv1
と、通常のLVMでの追加方法と変わらないため、あまり書くことがない。。。
(ただし、 cman, clvmd 起動時に行う)
GFSの作成は、
# gfs_mkfs -t iscsicluster1:mygfs1 -p lock_dlm -j 4 -J 32 /dev/mapper/scsivg1-scsilv1
のように行う。-t の後の iscsicluster1 などは、 /etc/cluster/cluster.conf 内のクラスタ名と合わせる必要があるので注意。
gfs_growはマウントを行った状態で実施する。/mnt にマウントを行い、次のコマンドを実施した。
# gfs_grow /mnt
実行結果は、こんな感じになった。
# gfs_grow /mnt/ FS: Mount Point: /mnt FS: Device: /dev/mapper/scsivg1-scsilv1 FS: Options: rw,hostdata=jid=0:id=327681:first=1 FS: Size: 179198 DEV: Size: 204800 Preparing to write new FS information... Done.
ちなみに、VG, LV, GFSのサイズの変化は、それぞれ、 vgdisplay, lvdisplay, df で確認できた。
尚、CentOS 5.3では、最新まで yum update を行った状態でも試してみたのだが、何故か/etc/init.d/cman start が失敗するという事象が発生し、上手く検証ができなかった。。
どうも最近 CentOS5.4が近いからなのか、kernel のバージョンが 2.6.18-128 から、 2.6.18.164 あたりまで跳ね上がっており、そのあたりが問題だったように見える。。 CentOS 5.4が正式に出るあたりには解決されていて欲しいものだ。
参考までに上手くいったパッケージの組み合わせを上げておく。
CentOS 5.3 kernel-2.6.18-128.el5 cman-2.0.98-1.el5 gfs-utils-0.1.18-1.el5
ちなみにFedora11でもgfs2_growで試してみたのだが、
# gfs2_grow /mnt/ Error mounting GFS2 metafs: Block device required
というエラーでやはり上手くいかなかった。こちらはFedora12に期待することにしよう。。
(Fedora11: 上手くいかなかった組み合わせ ) kernel-2.6.30.5-43.fc11.x86_64 cman-3.0.2-1.fc11.x86_64 gfs2-utils-3.0.2-1.fc11.x86_64