ITILから見た際のexecjsonの位置づけ
ITILで扱うITサービスのうち、もっとも容易に 自動化できる部分は、"リクエスト対応" の部分だが、この部分を自動化しようとすると、構成管理(構成情報の取得部分) も自動化する必要が出てくる。構成情報は、台帳+実機情報、で管理されているものなので、前項の記述で、この部分は自動化できる。
http://aaabbb-200904.hatenablog.jp/entry/2016/09/19/151822
逆にこれ以外の機能で、自動化出来そうな部分がないか、一応確認してみる。ITILv3 の各項目については、こちらを参照。
http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0803/17/news126.html
1. サービス戦略
財務管理
需要管理
サービスポートフォリオ管理
-> どれも人間が決めなければいけない部分なので、自動化できる部分は無し
2. サービス設計
サービスカタログ管理
サービスレベル管理
キャパシティ管理
可用性管理
ITサービス継続性管理
情報セキュリティ管理
サプライヤ管理
-> キャパシティ管理(Ganglia), 情報セキュリティ管理(ansible) 等、データ取得/反映の部分については、からんできそう
3. サービス移行
変更管理
サービス資産、及び構成管理
ナレッジ管理
移行計画および支援
リリース及びデプロイ管理
サービスバリデーション及びテスト
評価
-> サービス資産及び構成管理(ansible), リリース及びデプロイ管理(ansible) 等、情報取得、モジュール反映、等で自動化出来そうな部分はあり
4. サービス運用
イベント管理
インシデント管理
リクエスト対応
アクセス管理
問題管理
サービスデスク
技術管理
アプリケーション管理
ITオペレーション管理
-> イベント管理(監視ツール+execjson), リクエスト対応(execjson) は、まるごと自動化出来そうなのと、アクセス管理(rsync+git )で棚卸の自動化が出来そう
5. 継続的サービス改善
7ステップ改善
サービス測定
サービスレポート
-> サービス測定、サービスレポートについて、サービス情報取得、レポート作成、については自動化出来る部分がありそう
こんなところだろうか。
実際のセキュリティ設定反映、デプロイ、等は変更管理や、リクエスト対応(定型対応の項目にあれば) を通じて行うことを考えると、リクエスト対応以外で自動化出来る部分は、構成情報/パフォーマンス情報、の取得部分、となるのではなかろうか。
※ サービス情報取得、については、変更管理成功率、等が入るのかと思うが、こちらはITIL管理ツール(OTRS ITSM等)に任せる形になる、、
もちろん、問題管理/変更管理の中で、自動化、が対策となることはあるかもしれないが、これは、一部のワークアラウンド(インシデント管理)、をリクエスト対応の項目に移す(アラート発生時にスクリプトを実行する、など) と考えると、上記で対応出来る。
なので、execjson の導入(構成情報取得自動化、が前提) を行うことで、ITサービスのうち自動化可能な部分の多くが自動化出来る、といってよいのではないかと思う。