Contrail: Linux as an SDN enabler

前回、前々回の続きとなる。

前々回の記述の通り、Contrailを使うと、IPファブリックの下にセグメントを定義することが出来るが、
これを使うと、まず、VLANが不要となる。(セグメントは仮想ネットワークとして、Contrail内で定義)

これ以外に、ファイアウォールロードバランサー、の機能は、Openstackのセキュリティポリシー, ロードバランサー、でそれぞれ提供できるようになり、
DNS/DHCPについても、Openstack内で提供されているものについては、Contrailの一機能として提供できるようになる。
※ PC用、等については、別途AD等を構成する必要はあるかも知れない
セキュリティポリシー:
http://www.juniper.net/documentation/en_US/contrail3.1/topics/task/configuration/creating-policies-juniper-vnc.html
ロードバランサー:
https://www.juniper.net/techpubs/en_US/contrail3.2/topics/task/configuration/lbaas-contrail3-F5.html
DNS:
https://www.juniper.net/techpubs/en_US/contrail3.2/topics/task/configuration/configure-dns-vnc.html
このため、現在ハードウェアで提供しているネットワーク機能の大半を、ソフトウェアで提供できるようになる可能性がある。

このことにより、企業内のネットワークはContrailを適用することで、
複数のハードウェアが点在する複雑なものから、
スイッチとサーバー(及び、WAN接続用のルーター)のみで構成される、単純なものに変化するのではなかろうか。

また、Contrail内の操作はOpenstack API、及びVNC APIの組み合わせで、基本的に、実施出来るように作られている。
http://www.juniper.net/techpubs/en_US/release-independent/contrail/information-products/pathway-pages/api-server/
https://www.juniper.net/techpubs/en_US/contrail3.2/topics/task/configuration/neutron-perform-improve-vnc.html
このため、Contrail上で実施されているオペレーションは、上記のAPIを使用することで、直接、プログラムへの移行が可能となる、はずである。

SDNというワードがあるが、
https://en.wikipedia.org/wiki/Software-defined_networking
上記から、
 ネットワークの構成要素をソフトウェア化し、Contrail Controllerにこれらの設定を集中させ、更にController操作にAPIを持たせた
ことで、Contrailは、元のワードの定義のかなりの部分を満たしている、と思っている